(仮訳)パキスタン産のParasolaConopileae節の1新種
Khan, Z. et al. 2023. A new species of Parasola section Conopileae (Psathyrellaceae) from Pakistan. Turkish Journal of Botany. Available at: https://journals.tubitak.gov.tr/botany/vol47/iss6/11/ [Accessed December 2, 2023] 【R3-11207】2023/12/2投稿

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3行まとめ

パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Parasola cinnamomescensとして新種記載した。
本種はConopileae節で初のパキスタン産の種となった。
パキスタンからの本属菌の報告は8種目であり、平野および亜熱帯地域から初の報告となった。
Pakistan, Punjab Province, District Khushab, Noorpur Thal, Peelowains

(新種)

Parasola cinnamomescens Z. Khan, M.A. Arshad, Niazi & Khalid
語源…帯肉桂色の(傘の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parasola psathyrelloides
アジアに分布する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくインドなどに分布する
本種と異なり傘表面に幼時褐色の毛が生じる
本種と異なり襞が初め類白色でのちに帯灰褐色
本種と異なり襞の間隔が密~中程度に密である
本種と異なり柄表面に幼時毛を有する
本種と異なり柄基部に褐色厚壁の毛を有する
本種と異なり担子胞子が長楕円形である
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアに”interaparietal”な着色を欠く
本種よりスクレロシスチジアのサイズが小さい
本種ほど傘表皮細胞の形態に変異が大きくない
本種と異なり傘表皮細胞が小型である
本種と異なり傘表皮細胞の基部に”interaparietal”な黄色い色素を有する
本種より柄菌糸の直径が小さい
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola malakandensis
パキスタンに分布する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が淡い帯赤褐色~淡い帯灰色または褐色である
本種と異なり傘中央部が成熟時臍状である
本種と異なり傘中央部が成熟時無毛である
本種と異なり傘表面が縁部にかけて深い扇畳状である
本種と異なり襞が帯褐橙色~帯黒色
本種より柄が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~長楕円形
本種と異なり側シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり側シスチジアが類円筒形である
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種よりスクレロシスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが類棍棒形~類円筒形
本種と異なり傘表皮細胞の基部が淡褐色である
本種と異なり傘表皮細胞が棍棒形のみである
本種より柄菌糸の直径が小さい
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola auricoma(オオカバイロヒトヨタケ)
パキスタンに分布する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハンガリーにおける分布が知られている
本種より傘の最大サイズが大きい
本種と異なり傘が褐色~暗褐色または帯赤褐色である
本種と異なり傘が放物線形~卵状または長楕円形、鐘形で中高である
本種と異なり襞が完熟すると帯黒色である
本種と異なり襞の間隔がやや密~密である
本種と異なり小襞が0-4次である
本種より柄が長い
本種より担子器が短い
本種と異なり側シスチジアを完全に欠くことがある
本種と異なり側シスチジアが時に楕円形である
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが狭楕円形~楕円形である
本種と異なり傘表皮細胞が棍棒形のみである
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola conopilea(オオナヨタケ)
アジアに分布する
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなく米国、中国、イギリス、米国、ハンガリー、オランダ、スウェーデン、ドイツなどに分布する
本種と異なり傘が暗い帯赤褐色
本種と異なり傘が楕円形
本種と異なり襞が淡褐色または暗色である
本種と異なり襞の間隔が密である
本種より柄が主に長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアを完全に欠く
本種と異なり傘シスチジアを完全に欠く
本種と異なり柄シスチジアを完全に欠く
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parasola setulosa
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンではなくハンガリーなどに分布する
本種と異なり傘が鐘形および円筒形
本種と異なり担子胞子が類球形、類扁桃形、および時に類六角形または三角形である
本種と異なり側シスチジアが類円筒形である
本種と異なり縁シスチジアが稀に存在する
本種と異なり柄シスチジアを欠く
ITSおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される